Lenovo ThinkCentre M720e(MT-M 11BD-0014JP)のHDDをSSDへ換装しようとして、最初に大きくつまずいたのがSSDの規格選びでした。
パソコン内部の写真までAIに送り、
「この機種にはM.2 NVMe SSDが最適です」
と確認してから購入したのですが、実際には取り付けることができませんでした。
購入したのは、
Patriot Memory P300 512GB M.2 NVMe SSD(P300P512GM28)
と、
UGREENのM.2 NVMe外付けケース
です。
SSDと周辺機器を合わせて、会社負担で約1万4千円でした。
最終的にはM.2 NVMe SSDではなく、2.5インチSATA SSDのKIOXIA EXCERIA 480GBを使って換装しています。
この記事では、実際の失敗をもとに、
- SSDにはどんな種類があるのか
- M.2 NVMeと2.5インチSATA SSDの違い
- ThinkCentre M720eで私が選んだSSD
- SSDを購入する前に確認した方がいいこと
- クローンに必要だった周辺機器
- AIの商品提案をそのまま信じない方がいい理由
をまとめます。
これから古いパソコンをSSDへ換装する方は、SSDを買う前の確認に一番注意した方がいいと思います。
この記事はSSD換装の連載(全4話)の1話です。準備・クローン・交換・起動トラブルまでの全体像は、会社のパソコン11台をSSD換装した全記録(まとめ)にまとめています。
結論:今回使ったのは2.5インチSATA SSD
最初に結論を書いておきます。
私が最終的にThinkCentre M720eへ取り付けたSSDは、
KIOXIA EXCERIA 480GBの2.5インチSATA SSD
です。
あわせて用意したのは、
- SATA-USB変換ケーブル
- 2.5インチから3.5インチへの変換ブラケット
- クローン用ソフト
でした。
一方、最初に購入したM.2 NVMe SSDは、このパソコンには取り付けることができませんでした。
SSD換装を考えている方は、
「SSDなら何でも付くわけではない」
ということを、まず知っておく必要があります。
SSDには大きく分けて種類がある
当時の私は、
「SSDなら、どれでも同じ」
くらいに考えていました。
しかし、実際には形状や接続方式が違います。
今回関係したのは、主に次の2種類です。
2.5インチSATA SSD
従来の2.5インチHDDに近い形をしたSSDです。
SATAという接続方式を使います。
古いデスクトップパソコンでは、HDDからの交換用として使いやすいタイプです。
今回、最終的にThinkCentre M720eへ取り付けたのも、このタイプでした。
M.2 NVMe SSD
細長い基板のような形をしたSSDです。
2.5インチSATA SSDより小さく、一般に高速です。
ただし、
パソコン側に対応したM.2スロットがなければ取り付けられません。
さらに、M.2であってもSATA接続とNVMe接続があるため、見た目だけでは判断しにくい場合があります。
今回の失敗は、
「M.2 NVMe SSDの方が速いから、それを選べばいい」
と考えてしまったことでした。
性能が高くても、物理的・電気的に接続できなければ使えません。
AIに内部写真を見せてM.2 NVMe SSDを選んだ
SSD換装に必要なものをChatGPTへ相談し、パソコン内部の写真も送りました。
さらに別のチャットでも写真を見てもらいました。
すると、
「ここにM.2スロットがあります」
「この機種にはM.2 NVMe SSDが最適です」
「写真のこの場所へ取り付けます」
と案内されました。
さらに、
M.2 NVMe SSDの方が2.5インチSATA SSDより高速で、価格差も大きくない、
という説明も受けました。
初心者の私には、その説明はとてももっともらしく感じました。
しかも写真まで見てもらっています。
そこで、
「本当にこのパソコンに付けられますか」
と確認したうえで購入しました。
購入したのが、
Patriot Memory P300 512GB M.2 NVMe SSD(P300P512GM28)
です。
また、HDDからSSDへデータを移すために、
UGREENのM.2 NVMe外付けケース
も購入しました。
会社のお金で購入するため、上席には事前に、
「取り付けられない可能性もありますが、試してみたい」
と説明し、了承をもらっていました。
M.2 NVMe SSDはどこにも取り付けられなかった
商品が届き、パソコンを開けました。
AIに教えてもらった場所へM.2 SSDを取り付けようとしました。
ところが、
入りません。
向きの問題かと思い、写真を撮って再度AIに送りました。
すると、
「その場所ではなく、こちらです」
と別の場所を案内されました。
しかし、そこにも入りません。
さらに別の写真を送り、確認します。
それでも取り付けられません。
最終的に返ってきた答えは、
「この機種では2.5インチSATA SSDが一番確実です」
というものでした。
つまり、最初に購入したM.2 NVMe SSDは使えませんでした。
SSDを買う前に確認すべき5項目
この失敗から、SSDを購入する前に最低限確認した方がいいと思ったのは次の5点です。
1. パソコンの正確な型番
「Lenovoのデスクトップ」だけでは不十分です。
今回なら、
ThinkCentre M720e MT-M 11BD-0014JP
まで確認しました。
同じシリーズでも内部構造や仕様が違う可能性があります。
2. 現在搭載されているストレージ
HDDなのかSSDなのか。
サイズや接続方式は何か。
実物だけでなく、Windowsのタスクマネージャーやメーカー仕様も確認した方が安全です。
3. SSDを接続できるスロットや端子
M.2 SSDなら、対応するM.2スロットが必要です。
2.5インチSATA SSDなら、SATAケーブルや電源接続が必要です。
「空いているように見える場所がある」だけで判断しない方がいいと感じました。
4. 物理的に固定できるか
SSDを接続できても、ケース内に固定できなければ困ります。
今回の2.5インチSSDでは、3.5インチ用のスペースに取り付けるため、
2.5インチ→3.5インチ変換ブラケット
を使いました。
5. メーカーの仕様・マニュアル
第1話でも書きましたが、内部写真だけで判断するより、
メーカーの仕様やマニュアルを確認する方が確実です。
私は写真をAIに見せたことで安心してしまいましたが、そこが一番の反省点でした。
返品できなかったM.2 SSDはバックアップ用に転用
購入したM.2 NVMe SSDは返品できませんでした。
SSDと外付けケースを合わせて約1万4千円。
当時は、
「会社のお金を無駄にしてしまった」
とかなり焦りました。
その後、M.2 NVMe SSDと外付けケースは、私自身のパソコンのバックアップ用として使うことにしました。
結果的には完全な無駄にはなりませんでした。
ただ、最初から正しい規格を確認できていれば必要のなかった出費です。
SSD換装では、作業そのものより先に、
規格確認で失敗しないこと
が重要だと思います。
2.5インチSATA SSDを選び直す
M.2 NVMe SSDが使えないことが分かり、今度は2.5インチSATA SSDを探し直しました。
AIから候補として挙げられたのは、
- Crucial MX500
- Samsung 870 EVO
- WD Blue SA510
などでした。
いずれも有名なSSDです。
ただし、私が購入しようとした時点では、Amazonで実際の価格を確認すると想定より高いものが多くありました。
AIに価格を伝えると、
「その価格は高すぎます。本来ならもっと安く買えるはずです」
と言われます。
そこで、
「それなら、今買える商品を検索して探してください」
と頼みました。
いくつか候補は出てきました。
しかし、実際の商品ページを確認すると、中には2万円近い商品もありました。
一方で、価格の安い商品を見つけてAIに確認すると、
「信頼性に不安があります」
と判断されることもありました。
そのため、最終的には、
価格だけでなく、メーカーと信頼性も含めて判断する
ことにしました。
最終的に選んだのはKIOXIA EXCERIA 480GB
Amazonで商品を一つずつ確認しながら、
「これはどうですか」
とAIに聞いていきました。
その中で、
「これなら買っても大丈夫です」
と言われたのが、
KIOXIA EXCERIA 480GB
でした。
KIOXIAは旧東芝メモリ系のメーカーで、今回の用途なら価格と信頼性のバランスが取れていると判断しました。
今回は会社の業務用パソコンなので、
最安値だけを優先せず、ある程度信頼できるメーカーを選ぶ
ことにしました。
結果的に、このKIOXIA EXCERIA 480GBを使ってSSD換装を進めています。
SSD以外に必要だったもの
2.5インチSATA SSDへ換装するため、SSD本体以外にもいくつか用意しました。
SATA-USB変換ケーブル
新しいSSDをUSBでパソコンへ接続し、元のHDDからデータをコピーするために使います。
クローン作業をするなら必要になります。
2.5インチ→3.5インチ変換ブラケット
今回のパソコンは、もともと3.5インチHDDが取り付けられていました。
2.5インチSSDを固定するため、変換ブラケットを使用しました。
クローンソフト
元のHDDに入っているWindowsやアプリ、設定などをSSDへ丸ごとコピーするために使います。
私は当時、
Macrium Reflectの無料体験版
を使用しました。
現在も、後継の「Macrium Reflect X」に30日間の無料体験版が用意されています(2026年8月現在)。無料体験版でもHDDからSSDへのクローンができるので、これから作業する場合も、この無料体験版を使う方法があります。
ただし、体験期間が終わると復元専用モードになります。利用条件は変わることがあるため、使用時には公式サイトで最新情報を確認してください。
SSD換装前に必要だったものをまとめると
今回、最終的に用意したものは次の通りです。
- SSD本体:KIOXIA EXCERIA 480GB 2.5インチSATA SSD
- 接続用:SATA-USB変換ケーブル
- 固定用:2.5インチ→3.5インチ変換ブラケット
- クローン用:Macrium Reflectの無料体験版(当時使用)
これで、ようやくSSD換装に必要なものがそろいました。
ただし、
SSDを取り付ける前に、元のHDDの中身をSSDへコピーする必要があります。
それが「クローン」です。
第2話で分かったこと
今回一番大きかったのは、
SSDは性能だけで選んではいけない
ということでした。
M.2 NVMe SSDの方が高速でも、そのパソコンに取り付けられなければ意味がありません。
SSDを購入する前には、
正確な型番、メーカー仕様、搭載できるSSDの規格、物理的な取り付け方法、必要な変換部品
まで確認した方が安全です。
また、AIに商品を探してもらう場合でも、
実際の商品ページ、現在の価格、型番、仕様は自分でも確認する
ことをおすすめします。
私の場合は、AIに写真まで見せて確認したことで安心しすぎてしまい、M.2 NVMe SSDを購入して失敗しました。
一方で、失敗したあともAIと相談しながら条件を整理したことで、最終的にはKIOXIA EXCERIA 480GBへたどり着けました。
ここまでで、
正しいSSDと必要な周辺機器
はそろいました。
次は、元のHDDの中身をSSDへ丸ごと移す、
クローン作業
です。
初めてMacrium Reflectを使い、画面を一つずつAIに確認しながら進めました。
AIからは「30〜60分程度」と言われましたが、実際には約2時間30分かかります。
このシリーズのnote版では、詳しいSSD選びや作業手順よりも、「AIに確認して買ったSSDが入らなかった」失敗や、そのときに感じたことを中心に書いています。
